こだわり

院長ごあいさつ

院長写真

 鍼灸専門学校の教員として10年目を迎え、この度、学校教育の傍ら週末の時間を利用し、開業することとなりました。 学校教育の中で培った知識、経験、技術を学生だけでなく、広く一般の方にも還元し、病気で悩まれている方や鍼灸施術の効果に不満を感じている方々に技術を提供していきたいと考えています。 日々の研鑽の中で辿りついた“伝統中医学”の鍼灸術をまずは体験してみてください。

【経歴】
2002年 関西医療短期大学 卒業
      医療法人寿山会 喜馬病院 入職
2006年 明治東洋医学院専門学校 卒業
      京都仏眼鍼灸理療専門学校 入職
2016年    同  上   非常勤講師
2019年 森ノ宮医療学園専門学校 非常勤講師

【所属】
全日本鍼灸学会会員/リウマチ友の会特別会員
全国膠原病友の会一般会員

当院の特徴

肩関節痛施術写真

 竜崎鍼灸院は、恩師が発案された伝統中医学のシステムを踏襲し、積極的な養生鍼(灸)施術を行っています。恩師の中医システムは、「経験医学」と「現代医学」を併用した鍼灸施術であり、『霊枢』『素問』『鍼灸大成』『鍼灸甲乙経』『鍼灸聚英』『鍼灸逢源』『鍼灸大全』『鍼灸集成』などの古典はもとより、木下春都、朱漢章、高維濱、焦順発などの近代針灸の理論を総合した施術法です。伝統中医学の特徴は“得気”を重視した鍼(灸)施術にあり、身体の深部まで響くその得気はかなり特異的です。この得気を重視した鍼灸施術は古典にも記載されており、鍼灸医学の真髄でもあります。

 本院は“鍼灸施術”のみに留まらず“予防”としての鍼も併せた視点を持ったより レジリエントな身体へのサポートも心掛けています。人間は年齢を重ねるとともに身体は老朽化し、柔軟性も低下していきます。柔軟性が低下した身体は軽度の外部衝撃に対しても身体の変調を伴いやすく、痛みや痺れなどの異常を生み出しやすくなります。表面的な柔軟性であればマッサージなどで緩めることは可能ですが、深部の筋肉などの軟部組織を緩めることは指による施術では時間、コスト、エネルギー的にパフォーマンスが悪くなります。鍼による施術では技術が必要ですが、すべての点でパフォーマンスを発揮してくれます。また、私が行っている施術は脊柱の柔軟性(レジリエンス)に重きを置き、養生としての鍼を行っていることもあり、本来あるべき“治療”と“養生”を兼ね備えた施術スタイルを可能にしています。

鍼灸専門学校で教鞭を執る院長が施術を行います

 鍼灸の専門学校で教員を行っているため、知識・技術については安心できます。最新の情報を得ながら診断や技術に還元していきますので、診断・施術については心配ありません。  鍼灸医学には素晴らしい効果があります。教壇に立ち、生徒を指導してきて十数年経ちますが、その間、東洋医学及び現代医学の研鑽に励み、また、恩師に中国鍼灸を指導して頂く中でその気持ちはさらに強くなっていきました。残念ながら鍼灸師ですら鍼灸術そのものを懐疑的に捉えている者もおり、日本における鍼灸への期待値はかなり低い状態と言ってよい状態です。鍼灸が絶大な効果があるといっても限界はあります。限界を認めた上で的確な判断を下し、鍼灸のパフォーマンスを最大限に発揮できる技術があってはじめて優れた効果を生み出すことができるのです。  一人でも多くの方に鍼灸術が素晴らしさ、効果を実感していただき、治癒機転への可能性の扉を開いて頂きたいと願っています。

治効理論/施術方針

深層筋まで届く針響感

・ズシーンと重い感覚、強い指圧を受けているような感覚と表現される得気を重視します。
・使用する鍼の本数は、治癒を目的とするため多く使用します。場合によっては、100本を超える鍼を病巣に施術することもあります。また、手では届かない深部筋(インナーマッスル)への施術を行うため、3寸や4寸といった長鍼を使用する場合もあります。
※本来の長鍼は7寸を超えるものを指しますが、私が言う“長鍼”は日本で使用される頻度が高い1寸6分(鍼体が約5㎝)や2寸(鍼体が約6㎝)を基準に長い鍼と表記しています。
※「鍼は痛くありませんか?」という質問をよく受けることがあるのですが、現在は針の材質や鍼先の改良も行われ、注射や押しピンが刺さったような痛みはほとんど生じません
方針イメージ

伝統的中医鍼灸の施術スタイル

 本院では、1950年代以降の現代中医学で確立された湯液型システムである“辨証療法”に頼らず、鍼灸独自の施術システムとして確立していた伝統中医学的“経筋療法”をコアの理論体系としています。
※現代版経筋療法を行うため、基本的には脈診を行いません。(脈診を重視しない)
※全身に鍼を刺すというのではなく、病巣(局所)を中心に鍼灸施術を行います。
※鍼施術を“主”として行い、灸施術は“従”として併せて施術を行います。
方針イメージ

置鍼法を中心とした施術法

 筋肉が緩むまで時間をかけて置鍼を行うため、30分ほど鍼を置いたままで寝ていただきます。特殊な場合を除き、パルス(電気鍼)などは基本的に行いません。
※置鍼法:鍼を刺した後すぐに抜かず、鍼を刺したままの状態で置く鍼施術の一種です。
方針イメージ

東洋医学とは

頭痛と鍼灸  東洋医学は、身体をひとつの小宇宙としてとらえ、そのバランスが崩れたときに「病」が発症すると考える医学です。
 鍼灸はその東洋医学の施術法の一つで、身体の変化を手で触れながら観察して状態を把握し、鍼や灸を施すことで身体のバランスを整えて機能回復をはかる施術法です。近年、高齢化、生活習慣病の増加などにより、「未病治(病気になる前の細やかな身体情報を基に病気の予防施術を行うこと)」の考え方が広まる中、世界各国の医療関係者やWHO(世界保健機関)などが鍼灸に注目し、メカニズムの研究も進められ、科学的根拠のある施術法として注目されています。

 “鍼灸療法”には、陰陽のバランスを整え、気血を調和させ、経脈を疏通させる作用があります。その治効理論の中でも双方向性の調節機能」は他の施術法にはない鍼灸独特の作用であり、「鍼灸の特異性」と言ってよいと思います。身体に熱があればそれを下げ、体が冷えていれば気を充足させ冷えを是正させます。  自律神経は、交感神経と副交感神経が互いにシーソーのような関係で緊張と緩和を保っていますが、ストレスにさらされている時は、交感神経側に、リラックスして寝ているときは副交感神経側にそれぞれ傾き、バランスを取っています。しかし、このバランスが崩れてしまうと、緊張すべき仕事中に眠くなって集中力を欠いたり、布団に入って寝ようとしても緊張、興奮が続き寝れなくなったりしてしまいます。はりきゅう療法にはこのような乱れた自律神経のバランスを整えます。  はりきゅう療法は、“寒(冷える)・熱(熱っぽい)”や“虚(不足)・実(過剰)”、“交感神経・副交感神経”など陰陽を同時に調整する特異的作用があり、身体にとってもっとも良い状態に調整してくれます。この作用は、湯液にもないたいへん優れた作用といえます。ここではその作用を一般治効理論としますが、その他、特別治効理論として以下のような効能・作用が鍼灸施術には存在します。  “はり”“きゅう”施術は、皮下に存在する「筋肉」や「血管」、「神経」、「リンパ節」などを刺激します。その結果、筋肉が緩み(筋肉の柔軟性が回復される)、身体がリラックスすることで、血液循環(血管拡張)が良くなります。血液循環が良くなることで、自律神経のバランスが整い、内臓の働きを活性化し、様々な不定愁訴の改善につながります。血管の拡張は、乳酸などの疲労物質が運び出され、疲労回復につながるとともに、局所の充血や貧血を是正し、炎症を和らげる(消炎効果)効果があります。特に鍼施術における筋肉への作用では、表層筋よりも指で届かない深層筋への施術が可能であり、アプローチが難しく、凝り固まった筋肉を緩ませることができます。  また、はりきゅうの侵害刺激がきっかけとなり、傷を修復させるよう生体の治癒システムが発動し、自然治癒力免疫力が向上し、細胞も活性化(若返り)します。そのため、体の抵抗力を高め、病気になりにくい体つくりや美容若さを保つのにも有効です。  昔と異なり、西洋医学の発達した現代においては過信は禁物ですが、このように、鍼灸の特異性により未病治(予防医学ならびに検査正常症候群」などの不定愁訴に対して治効(治療医学を発揮してくれるものと考えます。

⇒伝統医学とお灸について

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